



筑紫少女苑(ちくししょうじょえん)は、福岡市東区にある女子少年院です。非行のあった少女たちが、自分の行動を振り返り、社会で自立して生活する力を身につけるための施設です。法務省の案内では、沖縄を除く九州で唯一の女子少年院とされています。
① どのような人が入るのですか
主に、家庭裁判所の審判で「少年院での教育が必要」と判断され、少年院送致の保護処分を受けた女子が入ります。少年院は、矯正教育と社会復帰への支援を行う施設です。
② 何を学ぶのですか
少年院では、一人ひとりの課題に応じて、次のような教育を行います。
- 生活指導:非行の原因を振り返り、生活習慣や人との関わり方を学ぶ。
- 学習支援:基礎学力を身につけ、学び直しにつなげる。
- 職業指導:働くために必要な知識や技能を身につける。
- 体育・活動:心身の健康や、協力して行動する力を育てる。
- 社会復帰支援:進学・就職、住む場所、医療や福祉とのつながりを整える。
③ 筑紫少女苑ならではの特徴は何ですか
生活指導や職業上の資格取得に力を入れ、特に次の取り組みを行っています。
- マインドフルネス
呼吸に意識を向け、自分の感情や考えに気づく練習です。感情に流されず、自分の行動を調整する力を育てます。 - 美徳教育
勇気、誠実さ、寛容さなど、自分や相手の良い面に気づき、互いを尊重する心を育てます。 - 社会適応スキル・身体能力のトレーニング
社会生活を送るために必要な力を、さまざまな練習を通じて身につけます。
④ 保護司とは、どうつながるのですか
少年院にいる段階から、帰る場所や仕事、家族の協力など、出院後の生活環境を調整します。仮退院後は保護観察となり、保護観察官と保護司が、地域での生活を支えながら必要な指導を行います。
保護司の立場から見ると、「苑で身につけた力を、地域の実生活で使えるように支援する」ことが大切だと捉えられます。本人が困ったときに相談できる相手や、安心して暮らせる場所、学ぶ・働く機会につなぐことが、その支えになります。


